空にかがやく、お星さま。~ジャニーズWEST 1stドームLIVE 24から感謝届けます~
あぁ会場が広いなぁ。
ステージに立つメンバーが豆粒みたいにしか見えないなぁ。
これが2016年12月24日にジャニーズWESTの初のドームLIVEの会場に足を踏み入れた時の、私の気持ち。
私の自己紹介をしますね。
ジャニーズWESTの濱田崇裕さんファンをやっています。
濱田さんが関西ジャニーズJr.だった時代から松竹座に通って応援していました。
濱田さんを好きになる前にも関ジュに籍を置く人の担当を名乗っていました。
その時は京都にあったシアター1200に通い詰めていました。
えっ、シアター1200をご存知ないんですか?
今大人気の嵐のメンバー大野智さんがJr.の時に立っていた劇場なんですけど。
そこでは毎日毎日、ジャニーズJr.公演があったんです。
そう、関ジュ担としての私は『シアター1200生まれの松竹座育ち』。
シアターで~生まれた~女やさかい~
ドームへは~ようついていかん~♪
気分は大昔に流行ったBORO「大阪で生まれた女」の歌詞通り。
あまりにも長い間関ジュ担をやってたせいで、シアターや松竹座サイズに身体が馴染んでしまっている。
大阪城ホールが限界、横浜アリーナのスタンド席ですら「ううーん、メインステ遠いなぁ」と思ってしまう。
そんな私にとっては京セラドームは広すぎる会場で。
私同様の思いを持っているであろう関ジュ時代からの生き残りファンは、最早ドーム公演を申し込むことすらせず。
まるで歯が抜けるように一人抜け、二人抜けしていく古いファン仲間を見送ることに最近は慣れてしまって。
心が麻痺してしまって。
悲しい、残念だとも思わなくなってしまって。
こうして新旧ファンが入れ替わっていくんだろう。
変わらないものなんて、ないから。
グループが大きくなっていく過程での新陳代謝なんだろう。
ドームのステージの上で、あの頃より低くなった声で、大人びた風貌で、懐かしい曲を歌って、終わりにするんだろう。
昔のことは。
そんなことを冷えきった胸の内で考えながら「アメフリ→レインボウ」や「Dial Up」、そして胸が潰れそうになる「STAY GOLD」を歌い踊る彼らの姿を眺めていました。
帰りの電車で隣り合わせた、比較的最近ジャニーズWESTのファンになったと思われる人の口からも。
「Jr.時代の曲歌ってくれたね!やっと私たちも自分の目で見ることができて良かったぁ」
「京セラドームで旧ユニット曲を歌って、この場所で昔をぜ~んぶリセットしてジャニーズWESTとしてやっていくんだね!」
なんて会話が漏れてきて。
ぼんやりとそれを聞きながら。
そうなんだろうか。
リセットなんだろうか。
耳にしたその会話を、何度も頭の中でぐるぐる回しているうちに。
ジャニーズWESTは過去を過去として、今日立った京セラドームで“リ”・セット…“再び”・設定し直すの?
いや違う。
それは違う。
今のしげが、照史が、淳太が、神ちゃんが、流星が、濱田さんが、望が。
今の彼らになったのは、長かったJr.時代にたくさんの出会いと別れを繰り返して、しなくてもいい苦労を重ねたからで。
その経験が血となり肉となり、彼らを形成しているんだから。
リセットなんかじゃない、言うなればリスタートだ。
“リ”スタート…“再び”・“開始する”んだ。
断じてリセットなんかじゃない、過去のあれこれを抱きしめたまま、ここで二度目のスタートを切るんだ!
まるで雷に打たれたかのように、突然、強く強くそう思ったのです。
カチカチと音を立てながら雪だるまペンライトの色を変え、京セラドームを一色にするファンたち。
京セラドームを埋め尽くしたファンが生み出した温かな自分の色に頬を染めて、その幸せな空気を胸いっぱいに吸い込んで。
真っ直ぐに伸びた未来に向かって、スタートする7人のジャニーズWEST!
うん、RE:SETではなくRE:STARTだよね。
ドームの遠いステージ上でキラキラ輝くメンバーたち。
4万分の1のファンでしかない私が目にするあなたたちの姿はやっばり豆粒みたいに小さくて、ステージに指先が届くような近さだった松竹座時代とはもう違う。
濱田さんは「遠い存在になってしまったと言われるけどそんなことはない」「昔と何も変わらない、普通の男の人です」と言ってくれたけど。
僕らの距離は近い?いや、とんでもなく遠いよ。
まるで空にかがやく、お星さまになっちゃったみたいだよ。
でもね。
星というのは、そこに在るものだから。
必死で手を伸ばしても掴めないけれど。
いつも夜空で輝き、私たちの心の中に光を届けてくれるものだから。
お星さまになったあなたたちが、いつだって、そしていつまでも私にありったけの光を届けてくれるって。
そう信じています。