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濵田崇裕さんのあれこれとか。X→@hamataka1219

Myojo 10000字ロングインタビュー『STAND BY ME』 濱田崇裕(ジャニーズWEST) 感想

「濱ちゃんはいい人」「濱ちゃんみたいな優しい人はどこにもいない」というコメントが、ジャニーズWESTメンバーやジャニーズ事務所に所属する先輩後輩そしてファンの間に散見しています。

それはもう、ジャニーズWESTというグループや濱田崇裕というメンバーを少しでも知る人たちにとっては定説となっていて。

彼が私生活においてもパブリックなお仕事現場においても天性の柔らかな雰囲気やこれまでの人生経験によって培われた気配りによって誰からも愛されていること、そしてその“人たらし”能力によってメンバーやスタッフとの絆を深めてその結果WESTとしてのお仕事にも良い影響を与えていることは疑いようのない事実です。

 

だけど。

誰に対してもいい人。

誰に対しても優しい人。

その反面、あなたの核となる部分には“あなたが大事だと思っている人”にしか決して触らせてくれない人。

私はそう思っていて。

 

今、2巡目となった1万字インタビューを読んでもやっぱりその感想は変わらない。

きっとインタビュアーが引き出したかったであろう4→7の裏にあるメンバー間のゴタゴタだとか、濱田さんの激しく揺れ動いた感情だとか、それらについては一歩引いた場所に立ってサラッと流すだけだったね。

 

濱田さんが熱く語るのは、大好きなメンバーのことと大好きなお仕事のこと、いつもそれだけ。

 

(物議を醸したレコメンでの淳太くん「昔はてっぺんにいきたいとか言ってましたけど、いろんな人と出会ってそうじゃないなと思った」発言を、「俺たちはジャニーズで一番親しみやすい“国民の友だち”になろうって考えている」「友だちを増やしていったら気づいたらてっぺんに立ってるんじゃないか」というビジョンを示してするりっと回収しきったあたり、無意識なくせに策士だなぁと苦笑いするしかないですがそれはまた別のおはなし。)

 

インタビュアーの「デビューから4年、長かった?」という問いにだって

 

  楽しかった。とにかくすっげー毎日が楽しかった!!

 

と4年間の詳細は語らず、自分が持つふんわりとした4年という月日の印象を語るだけ。

 

よく小瀧くんが「濱ちゃんは思ってることを言葉にするのが不得手、思わず通訳してしまう」といった意味のことを言ってるけど。

1万字インタビューはボキャブラリー貧困だからではなく上手く言語化できなかったわけでもなく、確信犯的に。

“語らなかった”のだと思います。

“語る必要のないこと”を“語らなかった”だけだと思います。

 

だからと言って、濱田崇裕という人が冷たいのかと言えばそうとも言えなくて。

 

あの年の大晦日に淳太くんから「4人でデビューすることになりました」という連絡を受け、その時に濱田さんの脳裏に浮かんだのがウエディングプランナーというお仕事だったという逸話。

 

  あの瞬間、悩んだからね。思いついたのがウエディングプランナーだったんです。

  ウエディングプランナーなら、人生でいちばん幸せなタイミングの人たちに寄り添う仕事じゃないですか。落ち込むことひとつもないじゃんって(笑)

 

冷たい人が「人生で一番幸せなタイミングの人に寄り添うのであれば落ち込まなくてもいい」なんて思うわけもなく…。

 

これは今ジャニーズWESTのコンサートで濱田さんがいつも発する定番の言葉。

『これからみなさんに、幸せなことばかりおこりますように』にも通ずるんじゃないでしょうか。

 

やはり私にとって濱田崇裕という人は。

謎ばかりな人。

見せてはくれない人。

掴ませてはくれない人。

 

もう十数年必死で追いかけて見つめ続けてそれでも何一つわからない。

それが悔しくて、情けなくて。

 

でも考えてみれば私がイメージする優しい人というのは“私がやってほしいと思うこと”を言葉だったり行動だったりでしてくれる人だったよなぁと。

ほしいものをくれる人を優しい人だと思うのは当たり前。

そうじゃなく「絶対にやってほしくないこと」をやらない人の優しさは伝わりにくくて、まさに濱田さんはそのタイプの人なんじゃないかと今は考えられるようになりました。

 

2013年12月31日に「ジャニーズをやめようと思ってる」と周りにメールしたこと、それはファンには告げられたことがない事実で。

そこまでは話してないよね、とインタビュアーに聞かれると「言ってなかったんか。隠してたのかもしれないですね」と普通に語る彼。

 

  この7人でいるから楽しかった。この7人とだからデビューしたかったんだって。

  残っても、4人と別の道を歩くなら、楽しくないやろなって。やめようって決めて。

 

こんなことを1万字インタビュー1巡目で暴露されていたら、その時の私は受け止めきれなかったかもしれません。

裏切者だ、私たちファンを置き去りにしようとしただなんて、ときっとお門違いに濱田さんを恨んで苦しんだはず。

私に似たファンの人が、私以外にもいたかもしれなくて。

だからこそ敢えて口をつぐんで…。

 

自分の核心に触れさせないことによって裏切らないでいてくれた、ファンの心を守ってくれた。

その行為を名付けるとしたら『優しさ』という言葉しかないのかもしれません。

 

全然優しくないくせにとんでもなく優しい濱田崇裕という存在をこれからも私は愛していけるのだろうか…愛せますように…。

そんな祈りにも似た儚い願いが胸をかすめた10000字ロングインタビュー『STAND BY ME』 濱田崇裕編でした。