はぴはぴかむかむ

はまだごと。それいがいのこと。

その目に宿すは、果てしない未来

私がある関西ジャニーズJr.の男の子に目を留めてからはや十余年の月日が過ぎ去りました。

彼を担当と呼ぶことになったきっかけなんて成り行きとしか呼べない程度のもので。

だけど応援対象を複数人持つ、いわゆる「カケモ」することをよしとしない私が彼を担当Jr.にすると決めた日に誓ったことがありました。

それは。

この華奢で、幼くて、頼りなさげで、だけどその目に溢れんばかりの夢と果てしない未来への希望を宿した男の子が一人前のジャニーズタレントになるまではファンを辞めないでいよう。

この男の子がステージのど真ん中に立つ日が来ると信じ続けよう。

その日がいつやってくるかわからないけれど。

それどころか本当にそれが実現するかどうかすらわからないけれど。

それでも。

その誓いを破ることなく、今日までやってきました。

ある日、半信半疑でファミリークラブへと送ったファンレターの返事が我が家のポストに届きました。

葉書には「ファンになってくれてありがとう」「デビューできるかわからんけど」「その日までファンやめへんと言ってくれてうれしい」と書き殴られた文字が踊っていました。

それから紆余曲折があって。

夢にまで見た彼のCDデビュー日を迎えた私は笑うことができませんでした。

ユニット結成時のごたごた、不本意な4+3の形、やっと辿り着いたデビューなのにその有り様を喜べませんでした。

あのデビューから、もうすぐ2年。

小さかった男の子はまるで蛹が蝶へと羽化するかのようにすっかり大人の男へと様変わりし、2016年4月22日にグローブ座のステージど真ん中に立ちます。

板の上でスポットライトを浴びる彼の姿を見て、今度こそ私は心の底からの笑顔を見せることができるでしょう。

「市場三郎~温泉宿の恋」初日まであと一日。

宝物になった葉書を握りしめ、私は劇場へと向かいます。