はぴはぴかむかむ

濵田崇裕さんのあれこれとか。X→@hamataka1219

『大和三銃士』から一週間。

感動の『大和三銃士』千秋楽から早一週間以上が経過してしまいました。
濱田担内で“大和三銃士ロス”や“嵐様ロス”人によっては“あらももロス”なんて言葉(笑)が普通に飛び出してくるこの一週間でしたが。
それもそのはず、本当に素敵な夢を一ヶ月間新橋演舞場で見せて頂いたから未だに夢から醒められないのも仕方がないことなんです。

きだつよしさんお得意の演出。
オープニング直後のカッコいい立ち回り、演舞場の舞台装置をフルに使ったメイン出演者一同の顔見せ。
ここでのセリ上での濱田さんの決めポーズがあまりにもカッコよくて、胸がドキドキと高鳴るってもので。

歌舞伎役者としてはあまりにもワイルドな風貌なんだけど、『大和三銃士』という舞台の中では最高にイケメンな獅童さん演じる織部
真琴さんが演じる美苗を抱きながら語りかける織部の独白に客席のあちこちでボロボロ泣いている観客続出で、俳優としての獅童さんの実力を思い知らされました。
是非一度、獅童さんが出演なさっている歌舞伎を観てみたいものです。
そして座長としての獅童さんが発揮するリーダーシップに感動した濱田担が、「あぁ獅童さんステキ…」と呟く風景があちこちに。
濱田担による俄か中村獅童親衛隊ができる始末(爆)

太一さんが演じる桃太郎。
早乙女太一と言えば美形の天才大衆演劇役者という先入観を持って舞台を観たもので、実は最初は桃太郎がキーキー喚く形の台詞回しに違和感しか感じられなかったんですけど。
どんどんそれもこなれていって、桃太郎のキャラクター故のお猿さん喋り、キイイィって歯を剥く姿すら桃太郎そのもので、天才の肩書は嘘じゃなかったなぁと感じました。
そして何よりもあの身のこなしの美しさ!
殺陣に関しては散々開演前に「太一クンの殺陣は素晴らしい」と聞いていたので「やっぱりすごいなぁ」だったけど、アクロバティックな動きをしても滲み出る美しさは目を見張りました。
早乙女太一という役者さんをちゃんと私の御贔屓リストに入れました!

正直、中日あたりまではあまり存在感が感じられなかった藤井さん演じる万十郎。
だけどご自分の立ち位置に戸惑っていらっしゃっただけだったんでしょうね、後半は日に日に演技が良くなって存在感も増していって「流石は吉本で揉まれている方だな」と思いました。

松本慎也さん演じる秀頼。
作り阿呆というとっても難しい役どころをサラリとこなす松本さんの演技力には唸りました。
あと、心の底から「演技が上手いっていうのはこういう方のことをいうんだろうなぁ」と思ったのは高橋紀江さんが演じる淀君
息子を愛するが故の狂気、しかしその中にも見える誇り高い精神。
こんな女優さんが所属している文学座とはどんなに素晴らしい劇団なのか、ともっと知りたくなりました。

たくさんの新たな興味関心への扉を開いてくれた、今回の『大和三銃士』という作品に感謝です。

そしてそして、濱田さんが演じる花輪嵐。
去年身近な関ジュ仲間がほぼ総出演だった『京都太秦行進曲』撮影に参加せず、優馬くん関連のイベントごとにも参加せず、胃が痛い日々を過ごしたこともあり。
『大和三銃士』という大掛かりな舞台仕事を得たことは心から嬉しかったんですけど、心の隅っこに「濱田さんが舞台に出ている間に他の関ジュメンバーがこなす仕事から離れることによってデメリットは生まれないのか?」という不安を抱えていたんです。
舞台出演することによってデビューが遠退くようなことにはならないのか?なんて。
だけど、杞憂だったね。
9月の日生『ANOTHER』やテレビ露出・雑誌露出の場に濱田さんはいなくて、もしかしたら次回作の映画も…なんだけど。
それらの仕事と引き換えにしても余りあるものを、今回の『大和三銃士』によって掴んだと思います。
刀や槍を使っての立ち回り方を覚え、殺陣の型を練習したことによる美しい立ち姿も身に付け、発声方法や強い喉や、そしてこの舞台に出演しなければ絶対に縁遠かった様々な人脈も手に入れて。
これは濱田さんを愛する誰かからの濱田さんへの大きな大きなプレゼントだったと確信します。
外部舞台出演は初ではあるものの、ジャニーズで場数を踏んでいるからこそ観客に差し出すことができた濱田さんの見せ場。
前にもTwitterで呟きましたが、冒頭盆が回って『大和三銃士』の文字のセリ上で他出演者と共に嵐がすっくと立つ部分でも、織部が亡くなった美苗の亡骸を抱きしめ愛を告白するシーンでも。
顔を上げる角度、涙を流すタイミング、それらは綿密にライティングを計算して自分を“美しく魅せる”ための演技をしているという恐ろしさ。
「この濱田崇裕という人は一体何者なんだろうか?」と毎回唸ってしまいました。
加えて演技力の面でも。
毎回毎回繰り出してくる違った台詞、表情、解釈。
細々としたそれらは、たくさんの濱田担さんがTwitterでレポして下さっているので敢えて割愛しますが。
やっぱり「私が長年見てきた濱田崇裕というジャニーズアイドル予備軍と、今ここに立っている花輪嵐を演じる濱田崇裕という新人役者は同一人物なんだろうか?」と唖然とするばかりで。
新橋演舞場の板の上で鮮やかに花輪嵐の人生を生き抜き、観客を涙させ、それを見てサラリと笑ってみせる濱田崇裕。
この人の秘めている可能性はもっともっとあるはず。
今まで地道に積み上げてきた努力と、そして流した汗と涙の量はどんな関西Jr.メンバーにも引けを取らないよね。
特に、涙は。
本当に苦しくて、泣いて泣いて、そうして彼が過ごしたであろう厳しい時期を黙って遠い場所から見守ってきたからこそ嬉しいです。
あの時の涙は無駄にはならなかったね、実を結んだね、って。
そう濱田さんに伝えたいです。

ううん、伝えなくてもいいんだよね。
あの千秋楽のカーテンコール、総立ちでスタンディングオベーションする客席。
力いっぱい拍手する私たち観客の表情から、きっと私の気持ちを濱田さんは読み取ってくれたことでしょうから。

出演者と観客のエネルギーがぶつかって、立ち上って、昇華して、とてもとても素晴らしい千秋楽を迎えることができて。
10月の一ヶ月間を熱く熱く過ごせて、私たち濱田担は幸せでした。
ありがとう、『大和三銃士』…絶対にどこかの劇場で、もう一度あの世界に出会えると信じています!