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濵田崇裕さんのあれこれとか。X→@hamataka1219

Myojo 10000字ロングインタビュー 第45回 神山智洋(ジャニーズWEST) 感想

最初に断わっておきます。
Twitterのリンクから飛んでこられた方はきっと、神ちゃんのロングインタビューについての感想Blogを求めておられるかと思います。
申し訳ありませんがここで今から私が綴るのは『神ちゃんのロングインタビューを読んで濱田担が思いを巡らせた様々なことについて』です。
神山担にとって、そしてカウコン時にジャニーズWEST4として発表された4人担にとって、不愉快な言葉がたくさん出てくるかもしれません。
期待外れの内容になってしまうと思いますが、それでもいいという方は読み進めて下さい。


神ちゃんの10000字。
私が、自担の次に楽しみにしていたインタビューでした。


2003年に何となく関ジュで7人括りができて“関ジュフロントメンバーの7人”としてグループ的な扱いをされるようになるまでは、実のところ私は7WESTにはほとんど興味がなくて。
私にとって、シゲも流星ものんちゃんもよく知らない人でしかありませんでした。
だけど神ちゃんだけは違った。
2004年入所組という古株Jr.で、2002年組の濱田さんたちに初めて出来た後輩である神ちゃん。
2002年組担の暗黙の了解みたいなものがあって、すぐ下の2004年入所組は無条件に可愛い可愛い弟たちなんです。
一つ、神ちゃんゆっくんシンメは不可侵条約で守られてる!
一つ、丈様は誰が何と言おうとも神として崇めるべき存在!
みたいな。
自担と同期の2002年組に絶対的な愛情を注ぐのは当たり前として、その次に可愛がるのは2004年組。
ってことで、神ちゃんは7WESTでありながらも大好きなJr.だったのでした。


なのに、元旦のあの瞬間に“選ばれなかった”…自担同様に“外された”側になってしまった、神ちゃん。
濱田さんだけじゃなくて神ちゃんまでなの、外されちゃったの?
7WESTで2人が選ばれて2人が外される、よりによって7WESTの核として頑張ってきた神ちゃんが外される側なのはなんで?
ぐるぐる、ぐるぐる。
そんなことが頭の中をエンドレスで回ってた。
許しがたい暴挙だ、って思った。
7WESTメンバーで絶対にデビューするべき人を1人挙げなさい、とデビュー前に社長に問われたら、私は迷わず「神ちゃん」と答えただろうから。
神ちゃんを外したことへの怒りでいっぱいだった。
だから神ちゃんがあの日感じたことと今までに考えたことを知りたい、それを知ればデビューについてのあれこれで少しは納得できる部分が増えるかもしれない。
そう思って、10000字を楽しみにしていたんです。
Jr.入所当初からギラギラしてて、すぐにBOYSに選抜されてTOP Kidsから7WESTへとエリート街道を歩いてきた神ちゃんの葛藤を垣間見ることができれば。
そこに、私が腑に落ちないたくさんの事柄に関するヒントが隠されているかもしれないって。


だけど、ドキドキしながらページを繰ってみたものの。
期待していたそういう生々しい感情はページからは伝わってこなくて。
私が神ちゃん10000字を読み終えた時に受けた印象は。
用意していた優等生チックな答えをシミュレーション通りに語ったインタビューだな、でした。


早すぎた。
ジャニーズWEST4発表のカウコンからまだ1年も経っていない今、神ちゃんに語らせるのは、早すぎた。
そう思います。
濱田さんはあのほんわか笑顔の裏に、雑草のように踏まれても踏まれてもへこたれない図太さを持っていて。
カウコン以前にもJr.として結構な修羅場を潜り抜けてきて、良くも悪くも打たれ強い人だってのがあるから。
数々の苦しい思いも噛み砕いて消化して、それを笑顔で淡々と話せるところまで辿り着いているけど。
エリート街道を歩いてきて、プライド高くて、努力したら結果に結びつくのが当たり前だって思ってきて。
そんな神ちゃんにとって初めて味わった挫折は、もしかしたらデビュー漏れだったのかもしれない。
その辛すぎる事態を必死で受け止めて、前へと進み始めてから日が浅い今。
事実を語るには、痛すぎる。
インタビュアーに「カサブタにもなっていないと思う。それでも色々聞くけど、大丈夫?」と問われて、「全然、大丈夫です」「笑って、振り返れる」と神ちゃんは返事しているけど。
それは嘘だよね。
予め頭の中で作っていた今の自分に求められる模範解答を、インタビューの質問事項に合わせて作り笑顔で小出しにしている。
だからこそ笑っていられる。
そうなんじゃない?私の考えすぎですか?


そうだったとしても、それを責める気はない。
責められるわけがない。
それくらいに衝撃的な事件だったんだもん、“外された”側にとっては。
すぐに立ち直れるわけがないよ。


ジャニーズWEST4の4人とは別に、事務所が提示した『演技メイン、3人集まったらアイドル活動』をやっていくことに納得した。
4+3の形なんて一切ゴメン、絶対にイヤだから。
この神ちゃんの想いは、神ちゃんならそう思うよねってファンサイドからは理解できる。
だけど照史が4+3の形について質問して、その質問を跳ね除けた神ちゃんを照史が悲しそうな顔で見つめたっていうくだり。
「照史くんの気持ちも考えてあげて」って言ったスタッフの言葉で、自分の間違いに気付いた。
これ…到底理解できない、私には。
こんなこと、その時の神ちゃんが思う?


少なくとも、外された側のファンの私には受け入れられない。
最初から4+3という形が決定付けられた上でのデビューだったってことだよね。
それなら不平等すぎる歌割りも、格差がありすぎる衣装も、何も何もかも当然ってことになる。
そんなデビュー…。
そんなデビューであっても、追加3人にとっては幸せな出来事だったの?
『なにわ侍』初日に日生劇場を埋め尽くした観客が“この7人でCDデビューします”って聞いたときに上げた歓声は。
4人ではなく、7人として。
神ちゃんの言葉を借りれば“7人で一列で”ジャニーズWESTとして活動していくことになったと思って狂喜したから沸き上がったんじゃないのかな。
最初から二列で、格差ありきで、それでもいいかって照史とかに問われて3人がそれを受け入れて。
4+3でデビュー。
それ、正解だったの?
7人でデビューしたって言えるの?


わからない。
わからない。
わからない。
私には。


こうやって文章を綴っていても、また泣けてくるんです。
もうすぐ一年がやってくるのに。
まだ泣ける。
コンサート会場で、舞台が上演される劇場で、迷子になったみたいな子供みたいな不安そうな顔でステージをぼーっと見つめる私がまだいる。


「なんで、つまらなさそうな顔でジャニーズWESTのステージ見てるの?」って聞かれたことがあって。
それは未だに私が、足元ぐらぐらの状態で濱田さんとあとの6人を見ているからだろうね。
ジャニーズWESTは本当に全員が一枚岩の7人組なんだろうか?って、疑ってしまう。
前列4+後列3でしかないんじゃないんだろうか?って考え始めると、身の置き所がないような心境になってしまって。
私は、笑えない。
繰り出される質問に、笑いながら、取り繕った耳触りのいい答えをすらすらと紡ぐ神ちゃんみたいに。
作り笑顔で、キャーキャー言いながらステージを見つめるのが正解なんだろうにね。


ずっとずっと喉に小骨が引っ掛かったような感じで過ごしてきたけど。
神ちゃんの10000字がきっかけになって、再び蓋をして抑え込んでいた不安感みたいなものが私の中にじわじわと滲み出してきました。
そういった意味で、私にとっては胸の奥がキリキリするような痛みを伴う『神山智洋10000字ロングインタビュー』でした…。