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濵田崇裕さんのあれこれとか。X→@hamataka1219

Myojo 10000字ロングインタビュー 第46回 重岡大毅(ジャニーズWEST) 感想

Myojoで、ジャニーズWESTの10000字がスタートすると知ったときに私が考えたのは。
「ジャニーズWEST4としてデビューするはずだった4人のインタビューの感想は書かないでおこう」ということでした。

私の4人に対する想いの中には、ドロドロしていて目を背けたくなるようなものが含まれていて。
特に長い年月途切れることなく見続けてきた照史くんと淳太くんに対しては、好きだった分だけ『裏切られた』という想いが強くて、これまでの“好き”と同じ強さのマイナスの感情が生まれたっていうのが正直なところなんです。
(だからって照史や淳太を嫌いになったわけじゃないですよ)
まぁそういった理由で、最初に読んだ照史くんとラストに読むことになる淳太くんの10000字感想なんて到底人様にお見せできるような内容ではなくなっちゃうだろうから。
今後もB.A.D.の10000字感想を書くつもりはないんだけど。
自分はB.B.V.世代関ジュのファンだと認識していた私としては、重岡くんは「次世代を担う人なんだろうな、私とは多分関わり合いになることのない人なんだろうな」と比較的最近まで思ってた。
だからいい意味で重岡くんにそこまで強い想い入れがなかった分、冷静に語れる気がするので。
彼のインタビューでジャニーズWESTに関わる部分の感想だけを、できる範囲で言葉にしてみます。

これまでの私の重岡大毅という人に対する評価は、本当に賢い人で強い人だなぁ、でした。
そして今回の10000字を読んで。
限りなくストイックな人、という評価も加わりました。
そのどれを取ってもグループのセンターに立つべき要素で、それらを兼ね備えているからジャニーズWESTの顔として扱われるわけで、そして実際にその重責をきっちり果たしている人で。
重岡担は何の迷いもなく、全力で彼に付いていけば間違いはないだろうね。
どこまでもTHE☆アイドル。
もちろん必要以上にふざけすぎたり勝手に暴走したりもするけど、それすらも本能的に重岡くんがやっているパフォーマンスの一貫だと思わせてしまう。
つまり、何て言うんだろう…重岡くんのクレバーさが本当の重岡大毅を曝け出すことを阻んでいて、常に『アイドル:重岡大毅』を演じているとでもいうのかなぁ。
そういうところが個人的にはダメでした。
私はもっと泥臭い、人間臭い人が好き。
泣いたり喚いたり、喜んだり楽しんだり、そういう部分を赤裸々に見せる人が好き。
照史くんも淳太くんも彼らの感情の動きを見て取れる人で、必死でJr.から抜け出そうともがいて感情的になっている彼らの姿に共感して、だからこそ大好きで。
重岡くんからはそういうのが伝わってこなかったんです。
「アイドルサイボーグは立派だけど、完璧なアイドルの応援をしたいならデビュー組の応援をするし。みっともなく戦ってる姿をファンに見せてくれないJr.は、私的には魅力がない」って思ってた。

でもねぇ、今回の10000字インタビューを読んだら。
インタビュアーの『兄組はどう見えてた?』という質問に『デカイ壁ってイメージはあったな。常に関西の第一線を走ってて。そこを超えたいって気持ちは常にあったんですよね、俺もメンバーも』と重岡くんが答えてて。
『2012年には、メンバーが4人になったよね』という質問には『下からは、Kin Kanなにわ皇子の足音が聞こえるっていうか、勢いつけてきてて。なんか焦りが、めっちゃありました』とも答えてて。
あぁ、兄組を目の上の瘤だと思ってたんだな、この人。
そうか、なにキンを怖がって目障りだと思ってたんだな、この人。
そして4人でのデビューが決まったくだりでは『ずっと壁だと思ってたB.A.D.のふたりと、同じグループっていうのは、最初は多少の葛藤もあったけど、すっごい心強くて』と語ってて。
なるほど、ぶっちゃけB.A.D.と一緒にデビューするっていうのは複雑だったんだな、この人。
ふぅん…普通に嫌なヤツだったんだな重岡くん、って思ったんです。
嫌なヤツだって知れて、心底ホッとしたんです。
みっともなく足掻いて、屈折してる部分もあって、そういうところを持ってるのが重岡大毅という人なんだな。
そういう人なら、私はメンバーとして愛せる。

重岡くんが7人でのデビューに拘った理由。
情じゃない、重岡くんはそう何度も繰り返していて。
『俺は個人としてじゃない、グループとして売れたかったんです。国民的グループになりたいんです。それは半端な想いじゃないんで。そのためには、絶対に3人が必要なんです』
『4人じゃない、7人のほうが絶対に人気が出るって思ったんです』
『美談にはしたくなくて。情じゃないですもん、そんなん3人に失礼やから』
自分の“売れたい”“やがてはSMAPや嵐のような国民的アイドルグループになりたい”という欲望のために。
ビジュアルで人気が出る流星が、歌もダンスも得意な神ちゃんが、ほかの誰かじゃ絶対に出せないキャラの濱田さんが。
『3人が絶対に必要やって思った』そう語る重岡くんを、心の底から愛しいと思えた。
一度は事務所の意向を汲んで、4なんや…って受け入れた重岡くんが。
『波風立てず、折れたほうが楽だったかもしれない』のに、3人がいたほうがもっと売れるという欲が出て、我儘になって、7人でデビューしたいという想いを捨てられなかった。
優柔不断で、大人になりきれてなくて、損得に敏感で、そういう重岡くんのジャニーズWEST4発表時のあれこれ。
それを読んで、そんなカッコ悪い重岡大毅がかなり好きになって。
きっとこれからは今までとは少し違った目で彼のことを見ることになるんだろうな、と思った10000字インタビューでした。